明美が自分の幸せを取り戻していく過程を通して、自愛とはどんなことなのかを身近に感じていただけたらなと思っています。
誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズの幕開けです♪
今日はその第一弾になります。
「高畠課長!!今度始まるプロジェクトのことでご相談したいのですがよろしいでしょうか?」
と部下の中村が言ってきました。
入社5年目の中村幸雄は若手の中で期待されていている人材です。
今回始まるイタリアとのプロジェクトのリーダーに抜擢されています。
(これが成功すれば、中村くんは確実に係長にはなるだろうな。)
と明美は心の中で思っていました。
時計にチラッと目をやり「いいわよ、あと30分ほど待ってもらえる?」と言うと、
パソコンの画面に再び目を落とし、キーボードを叩き始めました。
「わかりました!!!」
と元気いっぱいに返事した中村のその声は、人が2/3はいなくなっているフロアーに響き渡りました。
すでに時計は20時を回っています。
既にそそくさと帰る準備をする人も多くなっているのを目にした明美は、
自分帰りたいなと思いながら、ため息をついてしまいました。
「片付かない仕事を放り出すわけにもいかないじゃない、、、」
小さな声でしたが思わず呟いてしまいました。
(私が中村くんと同じ年のころは、コピーを取ったり、お茶入れをしていたなぁ、、、。)
(確かに私は同期の中で出世しているけれど、プラベートも何もかも犠牲にしてきたんだから当たり前じゃない。)
(同期の竹下部長は男だから、、、)
そんなことを考えていた明美は、胸にモヤモヤする感覚を感じましたが、
「いけない!」と小さく頭を左右に振ると、またパソコンに目を落としました。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
「中村くん、相談したいことって何??」
中村は山ほどの資料を持って机にやって来ってきたかと思と、若さ爆発!というくらい猛烈な勢いで説明を始めました。
「中村くんの説明は分かりやすいね。」そういうと、中村の顔がパァーと明るくなります。
考えうるかぎりのアドバイスをしたあと、自分の仕事に戻り帰ろうと思ったときには、22時40分を少しまわっていました。
(あ、ない!!たけのこの里がないっっっっ!!)
帰りに行くいつものコンビニに寄ると、大好きなたけのこの里が売り切れになっています。
(どうして???きのこの山じゃ駄目なのよ!!!!!!)
と心の中で叫びましたが、その叫びは誰にも届きません。
明美は仕方なく隣にあるきのこの山とビール、おにぎりを入れてレジに向かいました。
「はぁ足がパンパン!!パンプスが脱ぎずらいなぁ・・・もうっ!」
夕方になるとむくむ足をさすりながら、リビングの椅子に座ると、コンビニの袋からきのこの山を取り出しました、
ポイっと2つ口に頬張ると、明美はなんだか残念な気持ちになっていました。
「たけのこの里のあのしっとりしたビスケットの感触がいいのに、、、」
まだそんな小さなことにこだわっていることがなんだか情けなくて惨めに感じました。
そのどんよりとした気分が疲れに追い打ちをかけ、一気に気持ちがダウンします。
「疲れたな、、、」
時計はもうすぐ12時を指すところです。
「あと7時間も眠れないな、、、」
珍しく気持ちが上向きにならないと感じながら、明美はビールとおにぎりを食べ、お風呂に入る準備をしました。
誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスン2へ続く。
誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズのレッスン2[sitecard subtitle=レッスン1 url= https://soulmatelesson.com/696.ht[…]