誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズのレッスン3
明美が自分の幸せを取り戻していく過程を通して、自愛とはどんなことなのかを身近に感じていただけたらなと思っています。誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズの幕開けです♪今[…]
明美がそう叫ぶと、二人の内一人の警察官が、明美の腕を引っ張り外に出し、自分の後ろに誘導しました。
もう一人の警察官が警棒を持ち、中に入っていきます。
クローゼットを開ける音や、部屋のドアを開ける音が聞こえてきました。
とても長い時間がたったように感じましたが、実際には20分ぐらいだったようです。
警官は戻ってくると、「誰もいませんね、、、」と言い、困惑しています。
「いや、本当にいるんです!!もう一度確認してください!!!」
明美が泣きそうになりながら言い終わるか終わらないかのうちに、
部屋の奥から「にゃぁ~~~♪」と赤い首輪をしたグレーの猫が鳴きながら玄関にやってきました。
「えっっっ!!!!猫?!なんで??どうして???」
とまどっている明美の足にその猫はすり寄り、もう一度「にゃぁ~~ん♪」と鳴くと、毛づくろいを始めました。
警察官は猫をなでながら「猫ちゃんが逃げますよ」というと、帰ろうとしました。
「いや、猫なんて飼っていないんです!!あの女が持ってきたんだと思います!!」
「だって家がないって言っていたのですから!!と明美は必死に訴えました。
しばらくの間、警察官二人は顔を見合わせて考え込んでいます。
そして少し困ったような言い方でこう提案してきました。
「もう一度、一緒に調べてみましょう。それで何もなかったら何もないでいいですか?」
「、、、、わかりました。」
うつむきながら答える明美の視界に猫が入ってきます。
警察官と明美はクローゼットの中からベットの下、ベランダ、はたまたキッチンの棚まで丁寧にみました。
そして何もないことを確認して言いました。
「では高畠さん、私どもは帰りますね。」
「、、、はい、あ、でもこの猫どうしたらいいんでしょう??」
「猫はお宅の猫ちゃんでしょ?すっごく懐いているじゃないですか。首輪もしているし。」
「猫って飼ってないとこんなふうに懐きませんよ?僕、猫を飼っているんでわかるんです!」
警察官はそういうと少し厳しい口調になり、次のように言いました。
「もしかして、猫を捨てるつもりだったとかではありませんよね?」
「いや、そんなことはないです!だって、、、」
現実に起こっていることをどうしていいのかわからずにうつむいていると、
「もう大丈夫ですね?」と言い、警察は帰っていきました。
「念のためパトロールを強化しますから」と言い残して。
「警察官には完全に自作自演だと思われているんだな、、、」
「要するに私、ちょっと変な女だと思われたんだよね、、、」
玄関の鍵をしめると、リビングに戻った明美はソファの上で体育座りをして、顔を膝にうずめました。
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・
「ねぇお腹空いたわ!何かないの??」というあの女の声。
「ドロンジョ!!なんで??えっえっ???」
顔を上げると、猫がテーブルに座って明美を見つめています。
目があった瞬間、「聞いてる??人の話??(人なのか???)」
と猫がしゃべっていました。
「それにね、私、ドロンジョじゃないし!!誰?そのドロンジョって??私、ルナっていう素敵な名前があるのよ!」
「ねぇ早く食べ物頂戴!!!もうお腹ペコペコなのよっ!!」
そういうと、猫はあっという間にドロンジョの姿になったのです。
明美の頭の中は、100年分の出来事が押し寄せてきたかのようになっています。
「もう自分でやるわよ、面倒くさいな、、、冷蔵庫開けるわよ?」
そういいながら庫内を物色し始めました。
ドロンジョ、もといルナは「にゃん♪」と小さく鳴いたかと思うと、
牛乳とハムとパンを取り出してキッチンでゴソゴソしています。
後ろ向きのドロンジョのお尻からはグレーの長~~~~い尻尾がビロ~~ンと伸びていました。
誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスン4へ続く。
誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズのレッスン4[sitecard subtitle=レッスン1 url= https://soulmatelesson.com/696.ht[…]