誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズのレッスン6
明美が自分の幸せを取り戻していく過程を通して、自愛とはどんなことなのかを身近に感じていただけたらなと思っています。誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズの幕開けです♪今[…]
(早く戻って仕事しなくちゃ、、、。)
明美はスーツに着替えながら焦っています。
「まだ顔色がすぐれないですね、今日はお帰りになられたほうよいとは思いますが、、、。」
看護師が声をかけても聞こえていないようです。
明美は看護師がちょっと首をかしげて何かに同意を求めているような表情をしているのをみて、
「ええっと、、、何か、、、??」と気がつきました。
「あ、いいえ、無理をなさらいでくださいね。」
看護師はにっこりとそう言うと自分のデスクに戻り、お弁当を広げはじめました。
看護師にお礼を言うと、自分の部署に向かいます。
(お昼かぁ、、、ちょっとお腹空いたな、、、でもとりあえずは部屋に戻らなきゃ!)
そう思うと自然と早足になりました。
部屋に戻ると一斉にみんなが明美をみます。
(恥ずかしい、、、)
ひどい失態をしたような気持ちになり明美は自分がとても動揺しているのを感じていました。
そんな気持ちを隠しながら冷静さを装い机に戻ると、
ナチュラルロー○ンのおにぎり2個、お惣菜2品、お茶、デザートがおいてありました。
どうしてそれがあるのか分からずにキョトンとそれらを見つめていると
「お身体大丈夫ですか?お昼だし何か食べたほうがいいと思って、、、。」
と中村が申し訳なさそうにいいます。
「これ、中村くんが?」という明美の問いに
「あ、いや僕がセレクトしたわけではなくて、女性の好みが分からなかったので、鈴木さんに頼みました。」
と答える中村。
鈴木紀子はお弁当を机の上で食べながらこっちをみています。
「鈴木さんはお弁当なのにワザワザ買いにいってくれたの?」
明美が少し困ったような顔で聞くと、紀子は
「気にしないでくださ~い、課長っ♪私もデザート食べたかったからついでです!
この和三盆のプリン、めっちゃおいしくないですか??」
とにっこり笑いながら、プリンを手に持ち、フリフリして明美にみせています。
「でもあそこ、オフィスからちょっと距離あるよね?もしかして私に気を遣ってヘルシーなものにしてくれたの?」
と明美がとまどっていると、
「もう、何を言っているんですか課長!ナチュラルロー○ンはOLの必須アイテムですよん。」
と紀子はケラケラ笑って言いました。
明美はしばらく黙ってうつむいていましたが、
「二人ともありがとう。じゃぁいくらだった?誰に渡せばいい?」
と財布を取り出しながら、中村と紀子の顔を交互にみながら言うと
「お金は竹下部長からいただいたのでいいです。」
屈託のない笑顔で中村はそう答えました。
それを聞いて明美は目が泳いでいるのが自分でもわかります。
なんだかすごく情けない気持ちになってきたのです。
(みんなに迷惑をかけて情けない、、、)
なぜか涙が出そうになるその気持ちを、おにぎりをみつめながらどうにかこうにか必死で抑え席につきました。
おにぎりを食べながら資料を読んではいるが、よくわからない胸のモヤモヤが気になって、全く頭に入ってきません。
お昼時間中、ずっとそんな感じの状態が続き
(ちゃんとしなくちゃいけないでしょ?)
(しっかりしなさい!何やっているの明美!!)
(そんなことに気をとられないで、がんばらないといけないのよ!)
(弱いわね~~それじゃ駄目でしょう?)
そう頭の中で自分を叱責するも、とぎれる集中力にイライラしていました。
「誰か質問とかしてくれないかな、、、そしたら気が紛れるかもしれないのに、、、。」
と溜息をつきながら顔を上げると、中村が気難しい顔で資料を読み、パソコンで何かを調べているのが見えました。
誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスン7へ続く。
誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズのレッスン7[sitecard subtitle=レッスン1 url= https://soulmatelesson.com/696.ht[…]