こんにちは^^中村まみです。
ちょっと特殊な事柄なのですが、「ご主人を亡くした友達を救いたい」というご質問を頂きました。
私の知り合いにご主人を亡くされた方がいらっしゃいますので、そういう経験も踏まえてお伝えできたらと思います。
また本日は、非二元の概念について、正しい目を持って頂くことも目的にしています。
悲しみに浸らせてあげる
親しいご友人が夫を亡くし落ち込んでいるのなら、なんとか元気づけたいと思うのは、自然な心の動きです。
あなたがご友人を大切に思っていらっしゃることもすごく伝わり、心優しい方だと思います。
けれどもご主人を亡くしたという経験をしたのは、ご友人であってあなたではないんですね。
当たり前ですが、、、。
なので、その本当の痛みは当事者であるご友人にしかわかりません。
だからこそ、ご友人が悲しみに浸っていることを見守ることが一番大切なことなんです。
ご友人にはご主人との楽しい思い出がたくさんあるはずです。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、思い出もたくさんあるし濃密だと思います。
ご友人は時間をかけてゆっくりとご主人の死を悲しむべきなんです。
そこに時間の制限をかけるべきではありません。
「もう5年たったんだからもうそろそろ立ち直るべきなんじゃない?」と、当事者以外が思うべきことではないんです。
早く立ち直ってほしいという思い
ご友人の悲しむ顔はみたくない、ご主人とのことで涙するのを見ているのは辛い、そう思うのは優しいあなただからです。
ただ、早く立ち直ってほしいという思いには、少なからずコントロールする気持ちが入っているのです。
こんなことを言うと、「そんなことない!!」と怒りを感じるかもしれません。
でもその怒りこそが、コントロールしようとしている思考が入っている証拠なんです。
友人を本当に救いたいなら?
ご友人の悲しむ顔はみたくない、ご主人とのことで涙するのを見ているのは辛い。
という思いは、あなたが悲しみなどのネガティブな感情を否定しているということが見えてきます。
悲しむ顔を見たくないといっているのは、あなたなんですね。
見ていて辛いと思っているのは、あなたなんです。
そのあなたの思いがご友人が悲しむことを否定してしまっているとも言えます。
もしもご友人を本当に救いたいなら、ご友人の悲しみを否定してしまっているあなた自身に向き合うべきなんです。
あなたのご自身の悲しみに向き合う行動でご友人の悲しみが癒されることは十分にあり得ます。
その現象については潜在意識は一人称の法則でも説明できますよね。
「A子、もう悲しむことはやめて!」というのは、「私、もう悲しむのはやめて!」となりますから。
非二元からみる死という現象
実はこのご質問者(以後、Cさんとする)さまの背景には、もっと複雑なものがあったんです。
Cさんはスピリチュアルを大切にしている方です。
なので、非二元(ノンデュアリティ)の先生にご友人についてそのことをご質問したそうです。
その先生曰く、「この世は幻想だから、友達が幻想にはまり込んでいるんです。そこにはなにもありません。」みたいな感じだったらしいのです。
Cさんはその言葉を聞いて、モヤモヤ感がとれないということでした。
その非二元の先生がおっしゃっていることは、現象という観点からいうと正しいです。
が、もしその先生の愛する人が目の前で殺されたとしても、先生の心が全くの平穏そのものならです。
仮に上記のような出来事が起きても平穏そのものなら、先生のCさんへの答えはもっともっと違ったものになったと思います。
もっと愛にあふれた、Cさんにとっての最善の言葉が出てきたはずです。
非二元は過程ではない
「私はいない」
「この世は幻想」
「死も生もない」
という非二元の概念自体は正しいです。
けれども、そこを自分の立ち位置にしてはただの抑圧、頭でっかちのわからずやになってしまう可能性のほうが大きくなります。
私たちが立つべきスタート地点は、
「私はいない」ということを体感していない今の自分です。
「この世は幻想」だと自身に思い込ませてようとしている、今の自分です。
「死も生もない」と思いながら、死ぬことをほんのちょっとでも怖いと感じている今の自分です。
自分の立ち位置を非二元の概念そのものにすると、自分が本当に感じている気持ちを抑圧します。
そうすると、冷たいナイフのように物事や助けを求める声をバッサリと切り捨てるんです。
「この世は幻想だから、友達が幻想にはまり込んでいるんです。そこにはなにもありません。」
こんな答えがでてくるんです。
本当に本物の非二元(ノンデュアリティ)の先生はそんなことをしません。
本当に非二元の概念を理解されている方は、安易に「私はいない」「この世は幻想」「死も生もない」とは言わないんです。
補足として、記事の最後に良質な非二元の本をご紹介しておきます。
ご友人を尊重すること
非二元のことをしゃべっていたら、話がそれましたので戻しますね。
ご友人を本当に本当に尊重できているのなら、あなたはご友人の悲しみに一つも影響はされません。
むしろあなたがそばにいるだけで、ご友人が癒されるようになります。
ご友人を助けたいと思っている間は、ご友人の悲しみに飲まれています。
本当にご友人を助けたいのなら、「助けたい」という自分の思いが“どこ”からくるのかを見つめてください。
ご友人が悲しみに浸っていることを真に見守ることがことができたとき、あなたはご友人を助けたことをご自身で理解できます。
非二元の本の紹介
先ほど非二元の本を紹介しますと申し上げましたので、ご紹介しておきます。
本当に非二元の概念を理解されている方は、安易に「私はいない」「この世は幻想」「死も生もない」と言いません。
あなたが体験しているこの世の現象や感情に対して、するどい考察で導いてくれる存在です。
非二元の素晴らしい先生であるガンガジ
もしCさんがガンガジに同じ質問をしたら、Cさんが質問した先生とは、全く違う答えが返ってきたと思います。
きっと力づけられたと思います。
ガンガジファンデーションより「Love&Gratitude」の日本語字幕付きDVD「愛と感謝」が発売になりました。詳しく…
感情や現象の大切さを理解されているアジャシャンティ
ノンデュアリティのティーチャーですが、感情や現象の大切さを丁寧に説明しています。
本日もあなたにとって素敵な日となりますように☆.。.:*・゜