誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズのレッスン11
明美が自分の幸せを取り戻していく過程を通して、自愛とはどんなことなのかを身近に感じていただけたらなと思っています。誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスンシリーズの幕開けです♪今[…]
久しぶりに来たデパ地下は相変わらず華やかで、たくさんの珍しい食材がおいてあります。
明美はなんだかウキウキしましたが、隣にいる“あれ”はさらに超ハイテンションになっています。
後ろから明美のノースリーブからでている白い二の腕を両方つかみ、
首がちぎれるよ?と思うくらいキョロキョロしています。
「にゃぁ!!!」ルナが叫んだと同時に明美の二の腕に激痛が走ります。
「痛いっ!!!何をするのルナ??」
みると明美の二の腕はルナの爪の跡がくっきり残り、少し血がにじんでいました。
ルナは慌てて爪を引っ込めます。
「あっ!!ごめんなさい!!明美、、、」ルナがめずらしく(?)オロオロしています。
「どうしよう??血が出てる!!どうしよう!!!」ルナの顔色がミルミル悪くなっていきます。
そんなルナに明美は「大丈夫よ!わざとじゃあるまいし・・・かすり傷よっ!心配しないで。」
ルナが興奮してツイツイ爪を出してしまったことを分かっているようにやさしく諭しました。
それでもルナの動揺は収まりません。
明美は「じゃぁ、ちょっと上に行こう?」と言うと、インフォメーションで薬が置いてある店を聞き、
化粧品売り場の一角にある小さな薬品コーナーをみつけると、消毒用クリームを買ってその場で塗りました。
もう血も出ていません。
「地下に戻ろう、ルナは何が食べたいの??」と笑顔で言うと、やっとルナはにっこり笑い小さな声で
「お魚・・・できればカマスのようなあっさりしたのがいい。」と言いました。
そんなルナを明美はかわいいなと思いながら地下で夕食の食材を揃えます。
カマス2匹に、お惣菜を3品、おみそ汁の具はあさり♪
ルナはカマスが気になって仕方がない様子です。
デパートを出ると、赤々と燃えていた夕日が少し傾いています。
それでもまだまだ蒸し暑い気温。
会社を早退してからの時間が長かったような短かったような感覚を感じながらも、玄関先に到着しました。
するとすぐさまルナが猫に様変わりしました。
「え?ルナ?なんで猫なの??」明美がそう尋ねると
「“今”は人間でいるより猫のほうが楽なのよ。」
そういうと前足で顔を洗い、身体を舌でグルーミングするとソファに飛び乗り、眠りはじめました。
すごく疲れていたのか、すぐに深い眠りに入ったようで、パタパタしていた長いしっぽが動かなくなりました。
夕食にするには少し早いように感じた明美は、先ほどギャラリーで買ったポストカードを眺めていました。
絵を描くのが好きだったこと、好きが高じて大学生の時に独学や通信でデザインの勉強をしていたことも懐かしんでいました。
自分でデザインした小物を革や布で作っていたこともあったな、、、なんて思っていました。
子どものママゴトだと思って、大手メーカーに就職することを選んだけど、デザインしていたらどうなっていただろう?
そんなことを考えているとちょっと胸がキューっと苦しくなるのを感じました。
そんな自分を「後悔している部分もあるんだろうな・・・」と思い、
「でも後悔しない生き方なんてできないし・・・」と言い聞かせて、
胸の苦しさに少し苦が苦さを感じながらも、ポストカードを本棚に飾りました。
そして気持ちを切り替えるように「さぁて夕食を作りましょ!」と自分に言うと、
といっても魚を焼くぐらいだけど(だって料理苦手なんだもん、、、)と思いながらキッチンに立ちました。
誰もが運命の人と結ばれる鍵を持っている!猫仙人とバリキャリ明美のスピリチュアルレッスン12へ続く。
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